Sweet Baby
我が家の子供達のクリスマスまでのもうひとつの楽しみは、クリスマスカレンダーです。
スーパーで2ドルくらいで買ってくるんだけど。 正確にはアドベントカレンダーというらしいですが、子供用に日付のところにチョコが入っています。 12月だけの、しかも25日のクリスマスまでだけのカレンダーで、日にちの番号のところを見つけて蓋を開けると、そこにはクリスマスにちなんだ、星とかプレゼントとか、サンタとかトナカイの形をしたチョコが入っているのです。 ちっちゃいチョコv 「一日にたった一粒だけ」っていうのがとっても特別な感じがするんですが、子供が3歳の頃はその『特別さ』が分からなくて毎朝もっと欲しいと泣いてたりした子もいて、一体何の為に買ったんだと自問自答の日々を送ったこともありましたw でも、今年はみんなすっかり楽しみ方を覚えたようです。 朝からお菓子なんて、絶対ダメ!っていう我が家の掟なんですが(笑)、このチョコだけはなんせ『特別』なんでね、学校行く前の朝ごはんと一緒に食べてもオッケーってことにしてます。 全然大したことないチョコv 25個入ってて2ドルなんだから、全然味的には高級なチョコではないんですけどね。 子供達はそれぞれ知恵を絞って、なんとかその楽しみを倍増させようと涙ぐましい努力をしています。 3日にいっぺんだけ開けて、3ついっぺんに食べる子。 朝はガマンガマン~…で、夜歯磨きの直前に食べる子。 朝誰よりも早く起きだしてカレンダーの置いてあるキッチンに走っていって、真っ先に食べる子。←未だに誰もこの子がチョコ食べているのを見たことがないw そして、もう1人。 12月1日にカレンダーをあげて、一日(ついたち)の一つ目のチョコを取り出そうとしていた時。 夢中になって、番号を探している子供達の背中に向かって、罪作りな母親(私(^^;))は、何の気なしに、「いいな~ ママはチョコのカレンダーなんかないんだ。 大人用は売ってなかったんだよね。」って言ってみたのです。 私の予想通りに、子供達はまるで聞こえないフリのまま、ガサゴソとチョコをカレンダーの穴から引っ張り出すのに夢中でした。 そのまま朝ごはんも終わって、いざ、学校だー!っていう時に、「ママ。。。。。。これ、あげる」とひとりがくれたのは、歯型のついた、食べかけのチョコ(^m^ ちいさな一粒のチョコがさらに小さくなっていて、しかも手に握られていた分ちょっと溶けかけw あらー ずっと悩んでたのね~ 食べちゃおうか、それともあげようかって。 溶けかけだけど、半分あげる決心したんだ。 (^m^ 心でそう思いながら、ありがたくいただきました。 ま、これ見よがしなこと言っちゃったしね、1人くらいはかわいそうだって思ってくれる子がいたっていいよね。 ところがところが、このチョコの半分こ、この日から毎日続いているんです。 もちろんあれからは一度も「チョコくれ」みたいなセリフは吐いたことないんですよ。 本当に。 ちょっと寝坊したりしてお弁当を必死で作っているときなんて、子供達が毎朝食べてるチョコのことなんが忘れてるし。 いや、本当だって。 でも、玄関を出たところで必ず、「はい。 ママの分」ってくれるんです、歯形つきの超ミニサイズチョコ@溶けかけv この前の日曜日の朝、そのチョコのお裾分けがたまたま夫の目の前で行われました。 歯型チョコは普段は私があ~んと開けた口に子供の手によって投げ込まれるんですけど、その朝は違いました。 「ママ、指は噛まないでね。 ここ持ってるから、先っぽだけちょっと食べて」 なんだよ(="=) そんなんひとかけらもないじゃんw よく聞いてみると、歯型半分チョコをさらに半分に分けて、パパの分にするんだと。 自分の分はちゃっかり半分食べてから、私の半分をわけろというあたりが、さすがうちの子!将来楽しみ!!って感じですが(笑) それを聞いた夫は、慌てて、「パパの分はいいんだよ~ これは子供のチョコだからね。 子供の為に買ったカレンダーについてたんだから、大人は食べなくてもいいんだよ~」と、ええ、すごくまともな大人らしい対応でした。 。。。そこで、遠慮なく歯型チョコの残りは私がいただきv 多分1年生くらいの頃。 ピアノの練習の後ドアを開けると、待合室に父親が待っていて驚いたことがありました。 いつもは車の母かバイクの祖父が来るのに、いつもの場所に誰もいなくてキョロキョロしている私の目に入ったのは、他のお母さん方と離れた喫煙席ソファでタバコを吸っていた父でした。 いつもどちらかというとしかめっ面のことが多い父なのですが、その時はよっぽど心細かったのか(笑)、私を見つけるとニコニコ顔で手を上げました。 普段はそこでそのまま家に帰るのですが、何を思ったのか父は私に食べたいものはないか聞いてきたのです。 「何でも買ってやるぞ。 ケーキか?それともアイスクリームにするか?」 戸惑いながらもちょっかりアイスクリームと答えた私を連れて、父が行ったところは遠くに離れたデパートの、なぜか中華レストランでした。 てっきりスーパーのアイスクリームを買って帰るんだとばかり思っていた私はびっくりでした。 普段2人きりで過ごしたことがなかった2人だったのでなんとなくギクシャクした感じでしたが、オーダーしたイチゴの乗っかったアイスクリームが来た頃には、こんなに優しくしてくれる父になんとか恩返しがしたいと、大好きだという気持ちを伝えたいと思いました。 「イチゴ、いる? あげるよ」 「イチゴ? いらんいらん。 自分で食べなさい」 「あげるよ」 「いらんて」 「あげるて!」 「やから、いらんって!」こんな押し問答を何度かした末に、「さっさと食べな帰る時間になるやろ」と言われて仕方なしに食べたイチゴの味までは覚えていませんが、今度いくら頼まれてもぜったいイチゴなんてやらんからな!、そんな思いでその後はそのまま不機嫌になって、無言で家まで帰ったような気がします。 食べたくて頼んだイチゴのアイスクリームのイチゴを、父にあげたいと思ったのは私の愛情。 ガンとして譲らずに、何が何でもイチゴを子供に食べさせるのは父の愛情(笑) あげるって、渡された歯形チョコをいつも遠慮なくパクっといかせてもらうのは、私のキミへの愛情。 毎朝私の口にとろける甘い味は、ちっちゃいチョコに詰まったキミのでっかい愛情。 いつか、気づくね。^^ 私が父の愛情に気づいたみたいに。 チョコをもらうのはねぇ、 決してママがチョコ好きだからじゃないんだよ。。。。。。。。。。。多分w
by 4x4T
| 2005-12-13 09:27
| 家族
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