Once upon a time

<   2006年 03月 ( 7 )   > この月の画像一覧

ブロンド美人



「マックのトイレで号泣したんだよね~」


と笑って彼女は話したけれど、当時はきっと不安で押しつぶされそうになってたんだろうなと思いながら、並んで立ったつま先に跳ね返る雨を見つめながら聞いていました。  
彼女は去年の暮れに遠くに引っ越してしまった私の友人です。  
去年まではよく気の置けない友達何人かと映画鑑賞会だ、景気づけのパーティだ、とどうでもよい理由をつけては集まっておしゃべり大会を繰り広げていたのですが、そんな仲間のうち3人まで引っ越してしまった今、キッチンで洗い物をしながらたまに思い出すささやかな記憶のひとつになってしまいました。 

彼女の送別会として我が家に集まった日、喫煙者の彼女にくっついて雨の降る寒い夜の軒下に並んで立ったときのことです。 ちょっとした考え事があったり、どうしようかな~なんて私にしては珍しく決断に迷う時、彼女のことを思い出したりするのは、きっとこんな話を彼女がしてくれたからなのかもしれません。 

休日はすっぴんでポニーテイルにTシャツの彼女なのですが、一緒にご飯に行くときや仕事前になると、だまっていると女の私でさえ圧倒されてしまいそうなブロンド美人なのです。 
そして私以上の(w)マシンガントークで面白おかしい話をしてはあーーーはっはっはと豪快に笑う気さくな彼女は私の大切な友達のひとりです。  
長男と彼女の息子が同じキンダーのクラスだったのですが、私よりもずい分年下の彼女だったのでてっきりその息子が一番年上の子供だと思っていました。  初めて彼女の家に遊びに行ったとき、玄関に出てきた子が彼女の妹ではなくて娘だと知って私は遠慮なく驚きの声を上げたものでした(笑)  
彼女は自分と同じくらいの背丈の娘の肩を抱いて、「姉妹みたいでしょ~♪」とまんざらでもなかったのですが、その長女を産んだとき彼女は16歳だったのです。


「それでね、彼はトイレの出口のまん前のテーブルでポテト食べながら待ってたんだけど、私の泣き顔をみて一緒に泣き出しちゃったのよ。 思いっきり男泣きよ~ ポテト食べながら。 あーーーっはっはっは^▽^」


彼女が14歳の時初めてできたボーイフレンドは当時15歳。 
『結婚までは清い身体でね』と、彼女曰く「ちょっと時代遅れ」な母親の忠告を守っていた2人でしたが、2人の中では「私の16歳の誕生日に♥」というのが約束だったそうです(笑) 

「16歳の誕生日までの1年半の間、それまでずっと恋人同士でいられたら…って思ってたのか、、それとももしかしたら運転免許が取れる年齢になったら自動的に大人になると思ってたのかもね(笑)」

16歳の誕生日を迎え「約束」も無事に果たした2ヵ月後、2人は地元の町から車で2時間も先の町のマックにいました。 
彼のバイト代で買った妊娠検査薬は4つ。 
小さい町で知り合いに会うと困るので、これも郊外の3つの別々のドラッグストアを廻って買ったそうです。  

そして結果は、

「4本ともぜーんぶ陽性反応がでてたわ。 どこからどうみても間違いないくらい。 
それをマックのテーブルの下で何度も確認しながら2人でずっと泣いてたの。 」


More
[PR]
by 4x4T | 2006-03-30 00:18 | 独り言

病院ごっこ

先週咳が出てるな~と思っていた長女が熱を出して、木曜日から学校もお休みしていました。 たまたま夫が休みだったのでラッキーでしたが、私もいざというときはすぐに駆けつけられる距離にいるので今回のように症状がひどくない場合は思い切ってひとりでお留守番をさせようと思っています。  

熱は流行りモノの風邪ようだったのですが案外長引いて、今日火曜日にやっと学校に送り出しました。

ん? 「送り出した」? 私の仕事は??

日曜日の夜からまーくんも長女と同じような熱を出してしまいました! 
夫は仕事。 まーくんを置いては仕事にいけません。 なので月曜日は私もお休みでした。

そして、今日は火曜日。  

まーくんも少しずつ回復の兆しが見えてきたのですが、今度はのんくんまで。。。(++)

一番ひ弱に見える長男はひとりピンピンしていてちょっと不気味ホッとしてますが。  今年(今学年)は例年に比べると病気で学校を欠席することが多い一年です。 


具合が悪いのはかわいそうなのですが、最近はいつの間にか成長してしまって母は寂しい思いをすることも多くなったうちの子供達も病気のときは頼りなさ気で幼く見えますv  
ちょっとムクんだ顔で髪の毛も寝起きのまま、赤いほっぺたでボーっとしてます。  薬が効きすぎ?(^m^


お熱測るので順番に並んでくださ~い^▽^ ←何とか場を盛り上げようと営業スマイル

「は~い」

あ~お熱ですね~ これは困りました。 お薬を飲んでくださ~い ^▽^

「え~ いやぁ」

青いのと赤いの、どっちにしますか? ^▽^

「両方まずいからいりませぇん」

りんごジュースと一緒に飲んだらチョコの味になるかもしれませんよ?^▽^;

。。。(考え中) ←ちょっと話に乗ってきた♪

「…赤い方のをください」

赤いのは3つ飲んでくださいね。 全部で50ドルです。(^_^

「お金ないです。。。」

じゃ、いいですよ。 早く元気になって払って下さいね!*^v^*

「さんきゅー。。。」



いちいち疲れるんですが(^^;

昔のように床に押さえつけて薬を飲ませなくてよくなった分、ちょっと楽になったんでしょうか。 テーブルについてご飯をぱくぱく食べた後、動けないからソファーまで運んでなんて言ってる手のかかる5歳児たちです。 

一方昨日までの長女は、ずーっと自分の部屋で寝ていて少し気分がよくなるとCDを聴いたり本を読んだりしていたようでした。 
末息子たちの世話をこうして焼けるのも今のうちだけかもしれません。 

目いっぱい楽しんでおこうっと。
[PR]
by 4x4T | 2006-03-29 01:29 | 今日の出来事

プチ日記 ~今日の花壇~

暑すぎず寒すぎず、春っぽい今日は庭仕事に精を出しました♪
いつの間にかバラにはいっぱい葉っぱがついて、ジャスミンにもいっぱい蕾が!
まだ小さなつぼみのガーディ二ア(くちなし)には今年の夏もいい香りを満喫させてもらえそうです。 
去年いい加減な時期に植えてしまったあじさいはこの前見たときは枯れ木みたいでダメだったかな~と思っていたけど、今日は枝にたくさん葉っぱの芽が出てました。  
メキシカンへザーの新芽も確認♪  
5月ごろには綺麗な花いっぱいの花壇の画像をアップできるかな?^^



土いじりをしている時って、何もせずにじっとしている時よりもいろんなことを考えていたりします。 
ひとつのことからはじまって、そこから繋がったいろんなことをずーーーーっと思い出したり想像したりしながら黙々と雑草を取ったり野菜畑にする土を作ったりしてました。
第3の9週間も無事過ぎて、仕事も一段落ついたのですが、な~んとなくまだサボりモードが続いています。 でも書きたいことはいっぱい。  ワードには書きかけでまだ終わりのない文章が散乱してます(^^;  いろんなことに結末がなかったり、決着をつけてなかったり、、、今の私の日常みたい。 

そんな取り止めのない日常の中ですが、私も家族も元気です。 ネットのお友達のブログにはいつもと変わらず遊びに行っているので、またコメント再開しますねv

この日差しが真夏のギラギラに変わるまで、もうあまり時間がないかもしれないな~w  
真夏の太陽も好きだけどね、このパステル調の春の陽光を今は堪能しています。  
[PR]
by 4x4T | 2006-03-26 08:40 | 今日の出来事

割れない板

「ガタン」と、思ったより大きな音が響いて閉まったドアにドキっとさせられました。
先日長男の空手道場での受帯式(?)の見学に行った時のことです。 
けれども床に正座する生徒達には誰一人としてこちらに目を向ける子はいず、センセイの掛け声と同時に立ち上がって「カタ」の練習が始まりました。 
退屈して騒ぎ出すのかと心配していた双子は、センセイの罵声と子供達のかけ声に圧倒されたのか、縮こまって私の後ろに隠れていてホッとしました。
基本の「カタ」の練習が終わると「空手の心得」と称して生徒達の呼びかけがあるのですが、今回は私達が見学に来ていたからか長男が指揮をとる形になりました。 

「空手の心得!」

「声が小さい!!」

「からての こ こ ろ え~!!!」

そんなに大きな声で怒鳴られて泣き出すんじゃないかとハラハラしましたが、長男はまっすぐ前を向けたまま、なんとか大声でちゃんと5つの「空手の心得」を無事言い終えました。  

次は「板割り」です。

「板割り」にはこの道場で一番の生徒(一番弟子?)の赤帯(黒帯のひとつ手前)の15歳の男の子が助手としてセンセイに呼ばれました。 長男の憧れの男の子でもあります。
沈黙の中、この彼が私たちの脇を通り抜けたとき双子が大げさに逃げて私の反対側まで後ずさりしたのが笑えたのですが、彼が持ってきた「板割り」の板を見て今度は私の方が怖くなりました。  
…結構分厚いんですよ(^^;

センセイが構えた板の前に前列の一番端にいた子が立ちました。 大きなかけ声とともに、板は見事に割れました。 わ~い、やった~^▽^ などという歓声はまるでナシで、センセイとお辞儀だけしてもとの位置にもどります。 そして次。 また次…。 1度や2度は失敗してセンセイに大声で喝を入れられても、どんどん板は割れていきます。  

そしていよいよ長男の番になりました。

まだまだ経験の浅い青帯ということが考慮されてか、私が見ていた中でも一番破壊力のありそうな回し蹴りでかかとを使って板を割るつもりのようでした。 私の方からは長男の横顔と背中しか見えませんが、それでも緊張しながらビデオカメラを向けました。

一回目はポスッと気の抜けた音がして、板はびくともしませんでした。

「心を落ち着けろ! スピードがなさ過ぎる!!」

すかさずセンセイの罵声が飛びます。 長男も自分で納得がいかないようで、首をかしげているのが後ろからも分かりました。 双子はふたりともお兄ちゃんを凝視しながら耳を塞いだままです。  

2回、3回、4回、、、しきりに心を落ち着けろ! 雑念を消せ!と言っていたセンセイもだんだん口数が少なくなります。

「次!」(Again!)

「次!」

「次!!」

5回目くらいでまた割れなかった時、真剣に席を外そうかと考えました。 長男の調子が出ないのはきっと私がいるからです。  

「板、割れるようになったんだよ。 今度の受帯式に来れそう?」

キッチンにいた私に控えめにそう言った長男の恥ずかしそうな笑顔を思い出します。 
今、私がここで出て行ったからといって長男の気持ちは落ち着くとも思えません。  



「空手に集中できるまで後ろで座ってろ!」

足元もふらつき始めた15回目で最後にそう怒鳴られて、耳まで赤くなった長男が「はい、センセイ!」と答えてこちらを向いた時、振り向いた顔が泣いていてボロボロだったらどうしよう…そう思いながらビデオを撮るのを止めるのも忘れていたのですが、スクリーンに映った彼の顔は赤くはなっていましたが口は真一文字に結ばれたまま、涙はありませんでした。 
ほんの一瞬だけ、チラッとこちらを見たような気がしたのですが、そのまま表情を変えることなく肩で荒く息をしながら少しびっこをひいて列の一番後ろまで行くと、背筋を伸ばして座りました。  

それを見て不覚にもこちらの方が涙が出そうな気持ちになったのですが、泣いている場合ではありません。 帰りに何と言って慰めようかといろんなことを考えました。 

そうこうしている間にも板は他の生徒たちによって次々と割られ、「板割り」の儀式も終わるだろうと思われたとき、センセイがもう一度長男を呼びました。 
もう一度やってみるか?との問に、一呼吸置いてからハイ!と答えて、長男はもう一度板の前に立ちました。 回し蹴りの「カタ」を2度ほど練習して、深呼吸を2回。 センセイが肩に手を置いて何か話しかけたあと、再挑戦です。


沈黙の中、長男のかけ声が道場内に響き渡ります。

More
[PR]
by 4x4T | 2006-03-18 11:32 | 家族

ごものん

実は5年生のクラスでお世話になるようになってから、学校で私が密かに企んでいたことがあります。  地道な努力(?)の甲斐あってか、少しずつですが私のささやかなその「野望」も現実のものとなっていたのかと1人でガッツポーズだったのですが(否、ちょっと小躍り状態)、先日ある生徒の発言から、いやいや現実なんてそんなに甘いもんじゃないよというのを思い知らされてしまいました(T▽T)  

確かコメントで一度チラッと話したことがあるので思い当たる人もいらっしゃるかもしれませんが、それは。。。





学校でゴム跳びを流行らせること




ゴム跳び世代じゃない人ならどういう意味かわからないかと思うのですが、それ以外の人!
どうですか!? ちょっと面白くないですか!!?? ←周りに賛同者がいないので必死w

私の子供の頃通っていた日本の小学校では、毎回休み時間になるとマイ・ゴムを持っている子を中心にゴム跳びをするのが流行っていました。 
輪ゴムをたくさんつらねてなが~いわっかにするんですよね^^
ちなみに4年生くらいの時に、色つきの輪ゴムをどこかで買ってもらって、クラスでただ1人、色つきゴムのマイ・ゴム所持者になった私は一躍クラスの英雄でした。 (*注本人の個人的な感情に影響されてる見解かも) でもその後数週間のうちにカラーマイ・ゴムが続出して、その栄光も短い命でしたが(笑)

さて、そのゴム跳び。  こちらの子供達に(それも5年生)紹介なんていっても、果たして受け入れてもらえるものなのか。。。 
興味のない子供達になんとか授業中やる気を出してもらうのに日々がんばっている(^^;)私なので、休み時間まで子供達を追い掛け回してゴム跳びの心得を説いて廻るのは悲しすぎる。。。そんな時に、いつもチアリーダーのマネごとをやっている女子グループに仲間割れが発生しました! 

チャンス!@▽@ あぶれてしまった女の子達を何とか元気付けてあげよう!



あー退屈、、、やってらんない。 先生若い頃彼氏とかいた?

と、退屈なあまりに余計な話題をふってくる彼女達に、ためしに切り出してみました。
すると、予想以上に興味を持ったようでした。

ほんじゃ明日作って持ってくるからね。 明日になって気が変わったとかなしだからね! 
絶対一回はやってみるんだよ!!← 結構押し付けがましい(^^;

その晩せっせとマイ・ゴムを用意し、娘相手にゴム跳びの練習もして(もちろん跳んだのは私)、翌日ははりきって出かけました。
結構寒かった休み時間でしたが、集まった子供達は前日の3人から増えて、総勢7人。 
その中には男の子までいます。 (TnT)←嬉し涙w
この子達には初体験のゴム跳びです。 あんまりもったいぶって難しいことを言い過ぎると逃げられて余計なプレッシャーになってしまうかもしれません。
そこで、これだけは譲れないと、私なりにこだわったのはこれが「Gomutobi」という名前であること。 (←そんなん全然どうでもいいことじゃんと言われれば確かに…w) 
日本で子供達がやっている遊びだということ。 
そして、ステップ。(結構覚えているものですね(笑))


こちらの休み時間は一日のうち、リセスと呼ばれる15分間くらいの自由時間のみです。
その短時間内でなかなかステップを完全には覚えられないこともあってか(人数も多かったしね)、それほど爆発的な人気になることはありませんでしたが、同じ時間帯が休み時間の同学年の他のクラスの子供達まで参加するようになって私の作ったマイ・ゴムは毎日誰かしらに使われ、私の子供時代に珍しくなかったゴム跳びの光景がこの学校でもちらほら見られるようになり、体育の先生まで気づいて興味を示してくれるまでになりました。

やっぱり楽しいことは万国共通。
私が子供の頃慣れ親しんだゴム跳びが今、海を越えた外国の地で子供達が受け継いでくれてる! 



…ちょっと カンドー♪



子供達のリクエストでまた2つゴムを作って(何でか誰も自分で作ろうとは思わんらしい…ま、いっか)、またもうちょっと広まるのかな~なんて思っていました。

そして先日! またしても衝撃の日がやってきました!!

放課後のミーティングの後、ふと校庭を見ると、アフタースクールプログラム(子供会?)の子供達が、私の作ったマイ・ゴムでゴム跳びをしているではありませんか!!
3年生くらいの感じの女の子達がピョンピョンやってます。 
私の野望がとうとう学年の壁を破った~!!



またまた カンドー♪



思わずそばまで行ってしまいました。



このゴム誰の?

「ミーガン(私がマイ・ゴム管理の責任を任せた5年生のひとり)。 貸してもらったの。」

今日初めてやってるの? 上手だね。

「今週からずっとやってるの。 レベル4(腿の高さ)までできるよ! レベル3(片足跳び)が全部
できるのは私とミーガンだけなんだよ!」

わー! すごいね~ (さりげなく)このゴムね、自分でも作れるんだよ。 
私が子供の頃は持ってる子がたくさんいてね。 退屈な時はいつでもできたよ。

「普通のゴムでいいの!? じゃぁお母さんに言ってみよう!」

(しめしめ)^^   

あ、ところで、この遊び何ていう遊びか知ってる?

その問にニコニコと彼女は答えました。
[PR]
by 4x4T | 2006-03-09 09:02 | 今日の出来事

かわいいヒト

昨日の今日に更新かよ!とか言わないで~(^^;

タイムリーな話はやっぱりちゃんとその時に書き記しておきたくて、がんばりました。 それも長文だし。
今日の(現地時間:3/2)晩ご飯は夫に頼んで >何やってんだ私w


-----------------------------------------

~♪  灯りをつけましょ ぼんぼぼりん♪

     お花をあげましょ ぼんぼぼりん♪

       ご~にんばやしにぼんぼぼりん♪

         今日は楽しいぼんぼぼりん♪   ~

その昔、私が歌っていたという雛祭りの歌は、全然意味がわかりませんw
ボンボリをぼんぼぼりんと言ってしまってからは、もう他のことは何でもよかったみたいです。
未だに注意しないとこっちの歌詞の方が先に出てきます。 


3月3日は雛祭り。

この土地に越してきて初めてお雛様を飾りました。
引っ越して来た時にお雛様を屋根裏の倉庫にしまったのですが、それ以来この時期はずっと夫が不在で私1人で出すことができなかったのです。(一昨年引っ越した時もまた屋根裏に入れてしまったw)

3年ぶりに出した我が家のお雛様はなかなかの年代ものです。 
お雛様というのは元来女の子が生まれたときに父方の家族がプレゼントするものなのでしょうか? よくわかりませんが、ここにある今では娘のお雛様は、その昔私のお雛様でもありました。

私が子供の頃、雛祭りが近づくと客間にひぃおばあさんが作った貼り絵の雛祭りの掛け軸がかけられ、確か桃の花や猫柳がまだ蕾のうちに生けられました。 その蕾がだんだん膨らんで開いてくる頃にちょうど雛祭りなのです。
年間を通して季節のお祝い事をとてもたいせつにする祖母でした。 
13歳で養女に迎え入れられた私の母も、その当時の写真では晴れ着の着物を着て台風で流されてしまったという立派な雛飾りの前でにっこり笑っていました。 
戦争で焼けてしまったために祖母の子供の頃の写真というのはあまり残っていないのですが、5人姉妹だった祖母の家では5つの立派な雛飾りが襖を開けた客間にズラッと飾られて、その前で着物であの時代特有のすました真顔で5人が写っているのをみたことがあります。 
子供ながらにその迫力に圧倒されて、「おばあちゃんはお金持ちだったんだねぇ」なんてことを言うと、祖母は笑って「あなたのひぃおじいちゃまが一生懸命働いて買ってくださったんでしょう」と答えました。
私が長女として生まれてから初めての3月3日を迎えるというとき、その際に飾るお雛様には祖母や母なりに「こうでありたい」という期待のようなものがあったのかもしれません。 
一方その記念すべきの雛祭りに飾るお雛様を買って贈る事になった父の実家にも、それなりの考えがあったのだと思います。 


「本当はね、もっと大きな立派なのがよかったのよ。」


お雛様を飾る手伝いをしている幼い私が毎年聞いていたであろう母のため息交じりの言葉に重ねるように祖母が付け足します。

「綺麗なお顔をしているじゃない。 ななちゃんはこんなに立派でステキなお雛様をもらって幸せよね。」

私に話しかけているようですが、祖母は本当は母を慰めているのだということに私が気づいたのはずいぶん経ってからだったと思います。 
私の父方の祖父母が知り合いの人形彫り師(って言うの?)頼んで作ってもらったという雛人形はあまりにも母の抱いていたイメージと違いすぎるものだったのです。 
母の心境とはうらはらに、私は友達の家で見る雛飾りとはちょっと違うこの雛飾りが大好きでした。 
お雛様を飾るよ~と声がかかるとドキドキ胸が高鳴ります。 弟達は立ち入り禁止となると、こんな特別なことは年中でこの日しかありませんでした。 

「大事に大事に扱うのよ。 お顔を触ってはいけませんよ」

祖母と母にそう言われると、息をするのもいけないような気がして開けた障子にもたれかかったままじっと息を潜めたものでした。  
祖父と父が大切そうに運んできた箱を祖母が開けると、中からたくさんの箱が出てきます。 曾祖母が揺りイスに座って見守る中、ひとつひとつを祖母が確認しながら慎重に開けていきます。 母も手伝っているのですが、人形ひとつひとつをどこに置くのか祖母に確認を取ってからでないと動けないようでした。 祖母はきびきびと動いてどんどん箱からお道具を出し、並べていきます。
3日の日には、家族でそろってお雛様のいる客間でお祝いの夕飯を食べて、クリスマスケーキさながらのお雛様ケーキをみんなで食べました。 3人の官女や右大臣や差大臣が誰かとか、祖母のお雛様にまつわる話に耳を傾けながら家族で桃の節句のお祝いをしました。

たぶん中学生になった頃、その年も毎年するように祖母と母と一緒にお雛様を飾っていると、母がまた例の話を始めたのです。

「新しく立派なのを買いたかったんだけどね。 そうもいかないし。 いつかコッソリ新しいのを買っちゃおうかしら」

ちょうど思春期を迎えて生意気盛りだった私は母や祖母ともよく衝突をすることがあったのですが、母のこの言葉にカチンときました。 
完璧でいて欲しい自分の母親が父方の私の祖父母の悪口を言っているような気がしてイライラしました。

「もっと立派なって、何なの? 何ですぐに見かけばっかりに拘るかな~ ほんと、お母さんってそんなことばっかり気にするんだね! お雛様なんかそんなにいくつも要らないよ!!」

もしかしたら、もっとヒドイ言い方だったかもしれません。 母はすぐにそのまま黙って、そして一言「ごめんね」と言って、以来2度とその愚痴を口にすることはありませんでした。

More
[PR]
by 4x4T | 2006-03-03 10:38 | 家族

お元気ですか^^:

私は元気です。

相変わらず要領が悪いみたいで無駄に忙しい毎日を送っています。

でも、ブログを更新する時間がないからと言って書くことが何もないかというとそうでもなくて。
お陰さまでワードには下書き用に書き散らしたものがどんどん溜まっていってます。
手直しもなにもしていなくて(そうよ! 普段はね、あれでもちゃんと読み返したり、文章を書き加えたり削ったりしているんです!)、更新までは行き着いてないんですが。。。

しばしお待ちを~

覗いてくれている方、ごめんなさい(^^; 
でも、見捨てないでぇ~ 毎日とは言わないので、たまに思い出したら覗いてください。

メールくれた方、ありがとう!
普段コメントでお見かけしない方々にまでいただいてほんと、申し訳ないですw
もう少し落ち着いてからになるかもしれませんが、ブログを突然辞めてしまうような予定は今のところないので(そう、ただ怠けてるだけ)、また復活しますよ。 

いつも遊びにお邪魔させてもらっているブログには、コメントは残したり残さなかったりですがいつも通り楽しませてもらってます。^^ ちょこちょこ覗いて元気をもらってます。 ありがとう!





それではそれでは。。。 





こんなこと書いて、明日からバンバン連日更新なんてことがあったりして(^m^ <嘘
[PR]
by 4x4T | 2006-03-02 09:26



働く主婦です。        毎日がんばってます。     どうぞよろしくv
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
カテゴリ
以前の記事
私のお気に入りリンクv
私が毎日のようにお邪魔してしまうお気に入り♪  管理人の方々それぞれとっても個性的で楽しいです。


◇ワルシャワうわの空
~お弁当編~


◇Mother Leaf

◇ハナウタ

SUNNY SIDE UP*CAFE

脱サラ研究員の妻ラン子の生活

◇☆☆ 結婚します! ☆☆

息子+双子娘 育児日記2.0

サウスキャロライナ・クロニクルII

◇Pink☆frog
tomokerockの今日もしあわせ


◇mon petit cochon

◇Oh! My GodS!

MAIL 使用一時停止
お気に入りじゃないんだけど^^;
ご用の方はこちらまで。 
連絡用にでもお使いくださいv


最新のトラックバック
regis univer..
from regis university
effects peri..
from effects periac..
lulu ffx
from lulu ffx
golf shipping
from golf shipping
jimmy eat wo..
from jimmy eat worl..
nylon stocki..
from nylon stocking..
summary of j..
from summary of jan..
url
from url
1 grader ide..
from 1 grader idea ..
anal big fuc..
from anal big fucki..
ライフログ
人気ジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧